前回は、感想文の整理や参戦計画づくりなど、生成AIと楽しむ「作る推し活」の広がりを紹介しました。今回は、特に気になる「推しをAIで描いてもらう」ことに関わる、著作権・肖像権の話を整理します。
今日はちょっと真面目な話。でも、これを知っておくと、安心して長く推し活を楽しめるようになるよ。
キャラクターには「二次創作ガイドライン」がある
アニメやゲーム、漫画のキャラクターには著作権があります。多くの作品では、ファンが自主的に作るイラストや小説(二次創作)について、権利元が「どこまでなら許容するか」を示した二次創作ガイドラインを公開しています。
ただし、こうしたガイドラインの多くは、AIが登場する以前に作られたものです。そのため、「AIで生成したイラストが対象に含まれるか」は、作品によって扱いがまちまちで、はっきり書かれていないケースも少なくありません。ガイドラインの中で明示的にAI生成物を許可・禁止しているかどうかを、まず確認する習慣をつけましょう。
補足:公式サイトの「二次創作について」「ファンアートガイドライン」といったページを確認するのが基本。記載がない・判断に迷う場合は、無理に生成せず、避けるのが安全だ。
実在の人物には「肖像権」がある
アイドル、俳優、スポーツ選手など、実在する「推し」の場合は、キャラクター以上に注意が必要です。本人の顔や姿には肖像権があり、本人の許可なくAIで似せた画像や動画を作ることは、権利の侵害にあたる可能性があります。
以前の「動画生成AI」シリーズで紹介したディープフェイクの問題とも直結する話です。技術の精度が上がるほど、本物との区別がつきにくくなり、本人や周囲を傷つけてしまうリスクも大きくなります。
「本物そっくり」に作れちゃうからこそ、実在する推しの画像や動画をAIで生成するのは、とても慎重になるべきポイントなんだ。
公開・販売するなら、なおさら慎重に
SNSで公開したり、即売会などで販売したりすることを考えている場合は、個人で楽しむとき以上に注意が必要です。商用利用や公開を想定する場合は、必ず該当する権利元のガイドラインを個別に確認しましょう。
次回予告:安心して楽しむための付き合い方
著作権・肖像権の壁を踏まえたうえで、最終回となる次回は、それでも思い切り推し活を楽しむための、具体的な付き合い方を紹介します。

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